Rise To Remain / City Of Vultures

cityofvultures.jpg
1st、2011年、イギリス
メタルコア
AmazoniTunes(Apple Musicあり)
★★★★☆

二世バンドだからって穿って見ちゃいけない

何の世界であれ、「○○の息子」というのはそれだけで注目を浴びるものです。
政治家であれ、レーシングドライバーであれ、ミュージシャンであれ。
このバンドのボーカリスト、オースティン・ディッキンソンもその一人です。
しかも名前を言っただけですぐわかってしまうような、レジェンドの。そう、Iron Maidenのブルース・ディッキンソンの息子なのです。
そんな彼がやっていたバンドが唯一残したデビュー作にしてラストアルバムがコチラ。

僕は発売当時にリアルタイムで買って聴いているのですが、個人的にはものすごく気に入っている作品です。
王道のメタルコアですが、リフや歌メロも結構ツボを心得ていて、12曲46分飽きることなく聴けるホント優れた一枚なんです。
でもネット上のレビューを見ると「没個性」だとか「とびぬけた曲がない」「親の力でデビューしたといわれても仕方がない」との声が。
僕はこれらの意見に声を大にして異を唱えたい!!めちゃくちゃいいバンドだし名盤だよこれは!!

まずはやっぱり注目してしまうオースティン・ディッキンソンの実力。
正直声を聴くだけじゃ「Iron Maidenの息子」という印象はゼロ。
クリーンボイスはかなりエモエモでイケイケな感じで、すごくいい感じ。
でもそれだけじゃなくて、低音のグロウルから高音のスクリームまで何でもこなすオールマイティプレイヤー。
確かに父親ほど個性的な声の持ち主ではないかもしれませんが、充分賞賛に値するボーカリストなんじゃないかなと思いますけどね。

そして楽器陣。
まず耳を引くのがリードギターのうまさ。
各曲のソロではスウィープなど多彩なテクニックを駆使した派手なソロをばっちり決めてくれます。それだけで華やかさがあっていいってもんです。
そしてドラムも結構うまい。Lamb Of Godのクリス・アドラーを少し彷彿させる手数足数の多さです。かっちりしたグルーヴが心地いいです。
こういった楽器陣の有能さもあって非常に聴きごたえのある作品になっています。

それだけじゃなくて、フツーに曲もめちゃくちゃいいんですよ。
これは好みの問題かもしれませんが、個人的にはBullet For My Valentineの「The Poison」を引き合いに出してもいいくらいのクオリティの高さだと思ってます。最後#11"Roads"というバラード調の曲を持ってくるあたりも似ていたり。
歌メロの適度なクサさ、エモさ、そしてフックのあるリフやサビメロ。本当に「ツボを心得ている」という表現をしたくなるくらいグサグサと耳に刺さります。

これだけ褒めるところがあるのに、「親の七光り」みたいな扱いを受けてて非常に不憫なんですこのバンド!
みんな二世バンドだからって穿った見方しすぎなんだよ!!かっこいいから聴いてみてよ!!
残念ながらこのバンドはこのアルバム1枚で解散しちゃってますが、オースティンとギターの片割れとベースがAs Lionsというバンドを始めていて、どうやら今年下半期にデビューアルバムを出す模様。埋もれるにはもったいない才能なのでよかったです。

新曲"White Flags"も発表されてます。アルバムたのしみ。


As Lionsのデビュー前に、こっちもおさらいしてみては?


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