東京STREET2016 @新宿LOFT

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音楽を鳴らせばそこがストリートだ

去る7月30日、新宿LOFTの40周年を記念して行われたこのイベント。
筆者自身初のオールナイトイベント、しかもソロ参戦ということでいささか緊張の面持ちで向かいました。
想像していた通り朝方のアクトは少々きつかったですが、それでも最後の最後まで思う存分楽しむことができました。

ヒップホップ系のアーティストが多いということで客層もその辺を目当てにしている人が多かった感じです。
男女比はほぼ半々といった感じでしょうか。オールナイトにもかかわらず朝方にかけて目立った客の減りはなく、「眠らない街」新宿の底力を見せつけられました。

ただただ素晴らしいイベントでした。
それは、ジャンルはそれぞれ違えど出ている出演者たちが鳴らす音楽がそれぞれ素晴らしいから。
「いい音楽」それこそが「ストリート」という文化を構成する最低限必要な条件。それがヒップホップでもヘビーメタルでも関係ないんだ!!
ということを認識させられました。音楽に殴られ続けた10時間をアクトごとに区切ってみていきましょう。
さすがに全部は見てないのであしからず。

THE THROTTLE

21世紀とは思えない時代錯誤なロカビリーを演奏するバンド。今年はアルバムデビューも決まったようで。
ボーカルのRyo Takaiwaの男気あふれる歌声に立ち振る舞い、そして時にはバンド全体で動きをビシっと合わせるライブパフォーマンスに聴衆はグイグイ引き込まれてしまいました。
この夜の幕開けにこれ以上ふさわしいバンドがいたでしょうか。


僕を日本語ラップの世界に、そしてMCバトルの世界に引きずり込んでくれたラッパー、R-指定。
そんな彼を初めて生で見る。その事実だけで僕は興奮してしまっていました。のどの不調で最近ライブをキャンセルすることもあったR-指定ですが、そんなことは忘れてしまうくらいの調子のよさでした。
今年リリースしたEP「たりないふたり」からのタイトルトラック"たりないふたり"でライブをスタートした彼ら。
"みんなちがって、みんないい"で盛り上がりは最高潮へ。

これはなんだか複雑な心境でした。
何でもかんでも穿ってみてしまうのが僕の癖ですが、それを差し引いてみてもこの曲でほかのどの曲よりも盛り上がるのって、いわゆる「にわか」ファンが多いと思うんですよ。"中学12年生"とか"トレンチコートマフィア"のほうが彼の伝えたいことがギュッと詰まったいい味のリリックになってるし、バトラーとしてのR-指定が好きだとしても”刹那”のほうが感情も乗ってるし素晴らしい曲だと思うんです。
「ヒップ・ホップシーンにはいろんな人がいる」ということを曲にしたR-指定が悪いわけではないですが、正直彼自身もこのような過剰な受け取られ方に困惑しているのではないでしょうか。
事実、ライブ中のMCでも、
YouTubeでバトル動画見ている暇があったら・・・
いまどきフリースタイルなんて誰でもできますよ、今日来てる男の子に『ちょっとやって』って言ったら俺とDOTAMAさんのバトルをパクりながらやるでしょ(笑)
”ビートモクソモネェカラキキナ”という曲のリミックスをね・・・って誰がわかんねん(笑)
みんなの大好きなYouTubeで見てみてください
などなど、こころなしか言葉の端々にトゲがあるような、半ば自嘲的な言葉を漏らしていた二人。
「にわか」というのは必要悪ではあるんですが、どうも癪に障りますね。控えめに言って消えてくれ。みんなもっと勉強しろ。

・・・なんていう邪念を挟みこそしましたが、お決まりの聖徳太子スタイルやDJ松永(DMC関東予選1位通過おめでとう!)の見せ場もあったりと、とにかく見ていて楽しいライブでした。
トップレベルのMCとトップレベルのDJがタッグを組めばそりゃそうなるわな、といった感じでこの二人のすごさを再認識。
これからどんどん、いけるとこまで行ってほしい二人です。

THE冠

このラインナップを見た時から気になって仕方なかったこのバンド。
これだけヒップ・ホップ色が強いイベントで唯一のヘビーメタルバンド。
でもTHE冠のTシャツを着た方もちらほらいて、ライブが始まるころには結構フロアに人が集まっていました。
それでもアウェー感は否めないのですが、それを吹き飛ばすどころか味方につけてしまうほどの冠徹弥さんのMC力。そして顔力。
とにかく笑えて楽しく首を振れるメタルバンドです。
正直全然知らなかったけどこの一夜でファンになったし、このバンドはこうやって新しいファンをどこでもいつでも作っていっているんだろうなと容易に想像がつく、そんなサイコーのライブでした。

このあとDOTAMA擁するFINAL FRASHのライブを見ようと思ったのですが、晩飯を抜いたツケが回ってきて空腹と疲労がピークに達したため断念。

餓鬼レンジャー

正直言ってこのグループのことはこの間の「フリースタイルダンジョン」出演まで全く知りませんでした。
結構キャリアの長い人たちなんですね。
BPM早めのノリのいいパーティーチューン風のトラックに小気味のいいフロウ、そして小刻みなライム。まあサイコーなわけで。
タコの格好をしたダンサーはメンバーなんですか?
よくわかんないけどめちゃくちゃ楽しいライブでした。アルバムめっちゃ聞きたい。

BAD HOP

もちろん名前も存在も知ってはいましたが音源を全く聞いたことがなかった彼ら。
ライブを見たわけですが、それでも曲のことは何一つ覚えてない。笑
大人数のクルー(もれなく全員がやばそうなオーラを出してる)が所狭しとステージ上を占拠(という言葉がよく似合う!)していて、とにかくその雰囲気に圧倒されてしまって。
「今ここでヤジの一つでも飛ばそうものなら絶対に殺されるんだろうな」みたいな(いい意味での)一触即発感というか、そういう空気感が「うおぉぉぉ!!ヒップ・ホップだああぁぁぁ!!!!!」という気分を味わえました。
(でも正直声かぶりすぎて大人数過ぎて曲の良さが全然伝わってこなかったよ・・・笑)

ラッパ我リヤ

レジェンド。レジェンド見れた。
"Do The GARIYA Thing"、"R.G.力学"、"ヤバスギルスキル"、"イエーと言え!"などなど、ド直球の名曲の数々をどんどん繰り出す彼ら。
「俺には一つ大好きな光景がある。それはみんなが両手を挙げているのをステージ上から見ることなんだ。お前らもみたけりゃステージに上がりなよ」というQさんの言葉が胸にしみました。精進します。
このイベントの翌日首が痛かったんですが、絶対この3人のせいだよ。
"リスペクト"をやってくれた時は「まさか2バース目で宇多丸登場か・・・?」みたいなことが頭をよぎりましたが、Qと山田マンのバースだけで終了。僕が生RHYMESTERを見る日はまだ遠い・・・

KANDY TOWN

こちらも新進気鋭の大人数ヒップ・ホップグループということで、どうしても前のBAD HOPと比べて見ちゃいました。
・・・といっても眠くてほとんど座ってみてたんですけどね。
BAD HOPよりもちゃんとバースはソロでやったりとかかぶせも控えめで大人数のヒップホップの見せ方では今んところ一枚も二枚も上かな、という印象です。あくまで僕の好みの問題かもしれませんが。
とにかく「スタイリッシュ」。トラックもフロウも。
その分あんまり泥臭さや感情の迸りのようなものは希薄なんですが、まあそんなものを彼らに求めるのが野暮ということで。
トラップのような流行に乗っかるのではなくて、適度な90's感というか。まさに「新世代」と言うのがふさわしいです。
いまKANDY TOWN名義でのアルバムは入手不可能なので、このたび出たKIKUMARU(クルーの一人)の最新作「On The Korner」からチェックしていきたいと思います。
間違いなく目が離せないクルーです!!フレッシュでクール!!


バンクーバーでの「Next Music From Tokyo」以来2度目の彼ら。
大っ好きなバンドです。
この夜もGOTO(Dr.)はじめキレッキレの演奏で朝4時の眠気も疲れも吹き飛ばしてくれました。
そして新曲もやってくれました。今後何かリリースがあるのでしょう。楽しみすぎるぞ!!!
最後のバンドということでフロアにもたくさんのオーディエンスが集まっていました。これからまたどんどんファンを増やしていってでかくなっていってほしいものです。

・・・と、約10時間の音楽マラソンが幕を閉じたのでした。

以上、会場でず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと一人だったデブのライブレビューでした!ふぁっく!!



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