ファインディング・ドリー

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2016年
監督:アンドリュー・スタントン、アンガス・マクレーン
劇場公開中
★★★☆☆+α

間違いねーっすわピクサー先輩

でも吹き替えはお勧めしないよ。あー、でもおすすめでもある。

<あらすじ>
カクレクマノミのマーリンが、ナンヨウハギのドリーと共に愛する息子のニモを人間の世界から救出した冒険から1年。3匹は平穏な日々を過ごしていたが、ある晩、ドリーは忘れていた両親との思い出を夢に見る。昔のことはおろか、ついさっき起きたことも忘れてしまう忘れん坊のドリーだが、この夢をきっかけに、忘れてしまったはずの両親を探すことを決意。「カリフォルニア州モロ・ベイの宝石」という唯一の手がかりから、人間たちが海の生物を保護している施設・海洋生物研究所に、両親やドリーの出生の秘密があるとを突き止めるが……。

地元に帰省中ですが、見に行ってきました。実家から最寄りのシネコンに。
吹き替えしかやってないんですよ。残念。レイトショーだったこともあって5人くらいしか入ってなかったし。

いきなり悪いところからお話を始めますが、まず吹き替えならではの問題点を。
冒険の舞台となる海洋研究所の館内放送。これは本国版ではシガニー・ウィーバーという有名な女優さんがやっています。これを吹き替えているのが八代亜紀さん。
で、何が話をややこしくしているかっていうと、これが本人役っていう点。シガニー・ウィーバーが実際に館内放送を担当している、という設定なんです。
それを八代亜紀が吹き替えてどうしているかっていうと、「以上、八代亜紀でした」みたいなセリフをぶち込んでたりするわけですよ。
もうぶち壊しです。俺らが見せられちているのは完全にアメリカはカリフォルニアにある海洋研究所なわけよ。「カリフォルニア州モロ・ベイの宝石」なわけよ。そこで八代亜紀が館内放送してるわけがねーだろ!!(めっちゃ大声)
そこはめちゃくちゃ気になるわ!!ただのノイズでしかない!!しかもそれなりに役割がある部分なだけになおさら。
あと、これは子供も見る作品だししょうがないのかもしれないけれど、いろんな画面上の文字が日本語になってしまってるのはいかがなものでしょうか。あれもなんだかゲンナリしてしまいます。やめてほしい。
じゃあ吹き替え見るなよ、そういう話なんですけどね!!!!
でも「ファインディング・ニモ」から引き続きマーリン役の木梨憲武や、幼少期のドリー(見た目がまずめちゃくちゃかわいい!!)を演じている青山ららの吹き替えはすごくいいだけに、ちょこちょこ入るノイズが気になってしまいました。残念!!

もうついでに言っちゃうけど、そのほかにも気になるところが何個かありまして。
見た人ならだれもが言いたくなるであろうことが、「タコ何でもできすぎ!!」という問題。
水なくても呼吸できてるっぽいし、周りの風景に完全に擬態できるし(もはやステルス並)、車も運転できちゃうし。
というかタコだけに限らず、ニモやマーリンも高く飛び上がって落ちたところにたまたま水槽があったりと、冒険がなんだかイージーすぎやしませんか、と。
もちろん前作の「ニモ」より派手に、という意図なのかもしれませんし、確かに冒険のスケールはでかいんですけど、その分「いや、なんでもありなのかよ!」と突っ込まざるを得ないような展開が多かったのも事実。

よし、不満をぶちまけるのはこの辺にしといて、そろそろよかったところの話をしましょう。
ドリーが徐々に記憶を取り戻していく展開は面白かったですね。謎の発言や行動の意味がどんどん解き明かされていくというミステリ的な見せ方で。
何度でも言いますが回想シーンのベイビードリーがめちゃくちゃにかわいい。吹き替え込みで。
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あの貝殻のシーンなんかはよかったですね。カメラがずっと引いていくと放射状に広がる貝、貝、貝。
あそこだけでドリーの両親の思いがぐっと伝わってきて、思わず涙腺が緩みますね。
ファインディング・ニモ」では親が子を探しに行くのに対し、この作品では親が子を待つという点が対照的ですよね。
子供の能力を信じて、そこでひたすら待っている。親とはこうあるべき、というメッセージを受け取りました。

あと、ドリーだけではなく様々な「欠点」を持っている仲間たちが出てくるのもいいと思いました。
目が少し弱いジンベエザメのデスティニー、エコロケーションが使えない(と思い込んでいる)シロイルカのベイリーの二人はよかったですね。
でもその他のキャラクターの描き方には少々不満な点も。
例えば鳥のベッキー。彼は言葉を話さないけれど、他に目立った「欠点」はないように見えます。
ディズニーの公式サイトには「見た目はちょっと怪しい感じだけど、彼女の目を見てしっかり話せば意思が通じることも。」との記述が。いや、ただ見た目がおかしい人ってだけじゃねーか!!
そんな彼女に対する周りの扱い(特にマーリンの態度)がなんだか胸糞悪くて、気になってしまいました。最後に別にどうこうなるわけでもないし。
同じことがあの岩に乗ろうとしては怒られているアシカ君(名前あるのかな?)にも言えます。あの2匹がこのアシカをじめているのですが、最後の最後まで解決しない話。「人間界の差別もまだまだなくなってないよ」という問題提起なのか・・・?とか思ったけどとにかく後味が悪い。

でもニモ親子の「ドリーならどうする?」と考えるシーンをはじめ、「ハンディキャップ」というテーマに対する回答はすごくしっかりしていました。
「ズートピア」は「個性」がテーマで、この「ハンディキャップ」の視点は抜けていたといってもいいと思います(まあ「ハンディキャップも個性だ」と言ってしまうことも可能なのですが)。その視点をここで補うなんて、もうさすがディズニー!!抜け目なし!!

あと、同時上映の短編「ひな鳥の冒険」もすごくよかったですよ。
泡とか、鳥の羽とかの描写がものすごくきれいだったのが印象的でした。

あとあと、エンドロールは最後まで見たほうがいいよ!楽しいおまけがついてるから!!

「ファインディング・ニモ」を見返してまで見に行ってよかった作品です。オススメ!!


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