スーサイド・スクワッド

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原題: Suicide Squad
2016年公開
監督
デヴィッド・エアー(「フューリー」)
出演
ウィル・スミス(「最後の恋のはじめ方」)
ジャレッド・レト(「ダラス・バイヤーズクラブ」)
マーゴット・ロビー(「ウルフ・オブ・ウォールストリート」)
ヨエル・キナマン(「ロボコップ(2014年版)」)
ヴィオラ・デイヴィス(「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」)
ジェイ・コートニー(「ダイ・ハード/ラスト・デイ」)
ジェイ・ヘルナンデス
劇場公開中
★☆☆☆☆+α

予告編との落差よ

ガッカリしっぱなしの2時間。

<あらすじ>
世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショットや、ジョーカーに夢中のハーレイ・クインら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。


この予告編見て「見たい!!」と思った人がとにかく多いであろうこの映画。
はっきり言ってこの映画、ここがピーク。
みんなこれにだまされてはいけないぞ!
タマフルでも「こんな映画からこんなにいい予告編を作った人たちが本当のヒーロー」みたいな言われ方しててめちゃくちゃ笑いました。

なんだか、お話の整理が全然できてなくて、ぜんぜん観客が物語に乗ることが出来ないんですよ。
本当に脚本を練ったのか、というくらいテンポが悪いし、とにかくわかりづらい。
物語はすごくシンプル(悪党が集められて、巨悪に立ち向かうってだけ)なのに、情報の出す順番、または出し方がもう学芸会レベル。いや、今どきの学芸会の方がまともな脚本作りそうですよ。

だって、「スーサイド・スクワッド」チームが合計7人(?)出てくるんだけど、まぁ~~全員揃うまで時間かかりすぎ!
最初の時点で捕まってるのが2人だけっていうのもぜんっぜん意味わかんないし、各々の紹介も無駄に長いし、なんだか最後の最後に滑り込むようにスリップノットっていう意味わからんキャラが出てくるし、ソッコー死ぬの見え見えだし。
チームとして見せようとしてるんだけど、完全に失敗してる。なんで「最初っから全員捕まってる」っていう展開じゃダメだったのよ??意味のない遅延が物語を完全にダメにしてる。

脚本以上に問題なのがキャラクターの描き方。

まず、「悪党たち」が全然悪党じゃない!!!!!!
予告編で、ハーレイ・クインが店の窓ガラスを割って「何がいけないの、あたしたち悪党だもん」っていうシーンがあるじゃないですか。
あれを見て劇場に行ったみんなは、「とにかくみんな頭がおかしい悪党たちがいっぱい出てくるんだ!!」と期待していくと思うんです。です。
結果。みんなめっちゃいい奴やん!!!!
悪党は悪党として描き切ってほしいのに、変に愛すべき家族とか悲しい過去とかをしょわせるから、悪党が善に見えてくるし、それを戦わせているアメリカ国家が悪党に見えてくるし異常に見えてくるし、もうまったくもって観客が感情移入しづらくなってる。

そのなかでいくらかマシなのがハーレイ・クインとジョーカーのカップルじゃないでしょうか。
ハーレイはとにかくかわいいし、ジョーカーはとにかくかっこいい。そして二人そろってとにかくアタマイカレテル。
この映画に見る価値があるとしたら、この二人じゃないですかね。うん。以上。

そして、いっちばん声を大にして言いたいのが、悪役がダサい!!!!!
これはヒーロー映画として致命的ですよ。悪役でもかっこいいからこそそいつを倒すカタルシスがあるわけで。
いうまでもないですがバットマンシリーズのジョーカーも、最近見ているX-MENシリーズのマグニートーも、かっこいいし強いし、何より強い信念を持っています。ジョーカーなら「悪と善は紙一重」、マグニートーなら「ミュータントは人間を支配するべきだ」と。

それに比べてこの映画の悪役、エンチャントレスときたら。
人間を抹殺して~私が世界の支配者になるのだ~!!ガーッハッハ!!!」というIQ2の信念しかないし、「最終兵器を作るのだ~」とか言ってわけわからん機械作ってるし、「弟よ~!弟よ~!!」って身内に頼るし、マジでやってること、言ってることが幼稚園児レベル。
こんな奴を倒したところで全くカタルシスが感じられない。
くねくねずっと踊ってるのが滑稽極まりなくて途中からもうどうでもよくなってました。

滑稽と言えば日本のサムライという設定のカタナというキャラクターもなんだかなーと。
演じているのは日本人の福原カレンという方なのでこの人の日本語は問題ない(でも日本語の言い回しが絶妙にダサすぎる・・・)のですが、やられる日本人役の人が明らかに日本人じゃない・・・
こういうところでいっつも日本人とかアジア系っていうのはなんだかバカにされているように感じていっつも悔しい思いをするんですよねぇ。白人死ねや。

他にもアクションシーンの見せ方がへたくそで何が起こってるのかわからなかったり、死んだキャラに対する思いやりが一切なかったり(ディアブロ~~!!)、実は軍人の方がすごい働きをしていたり(地価の爆弾を爆発させるという簡単なお仕事)、劇中歌がイチイチベタすぎて引いてしまったり・・・もうとにかく不満しか出てこない!!この映画ダメ!!予告編はいい!!

映画館から出て近くのコンビニでタバコ吸ってたら、同じくこの映画を見たと思われるおじさん二人組が出てきて、「この映画をいいね!っていう人間は侮蔑する」「弟が~弟が~ってところで意識とんだ」「映画で意識とんだのはチャーリー・シーンの『ネイビー・シールズ』以来だ」と語り合っていました。
あと少しで僕も会話に参加するところでした。一緒に文句言いたかったですね。

いや~、ダメダメ。ガッカリ。ヒットしてるのは全部予告編と広告のうまさ。映画の中身は全然伴ってないです。おしまい。


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