柴邦典『ヒットの崩壊』

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講談社、240ページ
★★★★☆

現代日本音楽界の見取り図

こういう風に考えればまだまだ明るいですよね。この業界は。

<内容紹介>
激変する音楽業界、「国民的ヒット曲」はもう生まれないのか? 小室哲哉はどのように「ヒット」を生み出してきたのか? なぜ「超大型音楽番組」が急増したのか? 「スポティファイ」日本上陸は何を変えるのか? 「ヒット」という得体の知れない現象から、エンタメとカルチャー「激動の時代」の一大潮流を解き明かす。テレビが変わる、ライブが変わる、ビジネスが変わる。業界を一変させた新しい「ヒットの方程式」とは──。

とやかく言われがちな(特に日本の)音楽産業。
ありとあらゆる問題が網羅的に取り扱われていて、「なるほど、この件はこういう風に見ればいいんだな」と思うことが多々。
だったらそれを具体的に書いていくのがブロガーじゃないんかいと思われそうですが、書かなきゃいけない記事がクソほどたまってるので一点だけに絞らせてください。後生です。

日本の音楽はガラパゴス化が進んでいると言われていますが、実は二種類のガラパゴス化が進んでいると筆者は分析しています。
一つ目はきゃりーぱみゅぱみゅやperfume、BABYMETALなど、日本という土壌独自で生まれてきた世界的にもあまり類を見ない世界から見たら「ヘンテコ」な日本の音楽。こちらは音楽自体のガラパゴス化です。
二つ目はいまだにCDの売り上げに固執するオリコンチャートやApple MusicやSpotifyなどの定額制ストリーミングサービスに乗り遅れている、これまた世界から見たら「ヘンテコ」な日本の音楽業界。こちらは日本の音楽を支える「仕組み」の点でのガラパゴス化です。

筆者は前者は肯定し、後者には強い危機感を覚えています。
その考えには僕も強く共感します。
日本の音楽産業は終わってるけど、音楽自体が死んでるわけではないんですよね。
去年あたりから音楽を真剣に聞き始めてから、まだまだ日本にも真剣に真摯に音楽を作っている人たちが存在することは耳を持って体験していますから。
だからこそ、それを取り巻く仕組みの方にしっかりしてもらわないと困る。

ほんとに。


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