宇野維正『1998年の宇多田ヒカル』

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新潮社、224ページ
★★★★☆+α

「J-POP」を真剣に考える

ヒットの崩壊」と合わせて読んだからめっちゃ面白かった。

<内容紹介>
1998年。史上最もCDが売れた年。宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみがデビューした年。偉大な才能がそろって出現した奇跡の年と、四人それぞれの歩みや関係性を、「革新・逆襲・天才・孤独」をキーワードに読み解く。はたして彼女たちは何を願い、歌い続けてきたのか?なぜ今もなお特別な存在であり続けているのか?苦境の音楽シーンに奮起を促す、注目の音楽ジャーナリスト、渾身のデビュー作!

この間読んだ「ヒットの崩壊」は日本の音楽についての本でしたが、比較的音楽そのものではなく、それを取り巻く状況・文脈のお話が中心でした。
とても面白く読んだのですが(詳しくはレビューをご覧ください)、やっぱりそれだけでは物足りなくって、音楽そのものについて書かれたものが読みたくなっていたところにこの本を読んだので、ちょうど補完というか、おかずを食べた後のごはんというか。おいしくいただきました。

宇多田ヒカル椎名林檎aiko浜崎あゆみ
この中で一番僕が触れてきた量が多いのは椎名林檎ですが、こないだ宇多田ヒカルの最新作を聴いて「やっぱりこの人ってすごいんだな」って思ってすごさを感じてきていたところ。
aikoに関しては「かわいい」としか思ってなかったのですが、この本の中でじっくり論じられていて、これからきちんと聞かなければいけないのだなと思いました。筆者は彼女を「天才」と呼ぶ。
一番割かれている割合が少ないのが浜崎あゆみなのですが、それでもやっぱりこの人にはこの人のすごさがあるんだなと。
そして何よりこの4人がどういう関係性でこの18年間日本の音楽シーンをけん引してきたのかというのが分かりやすく書かれていて、改めてこの4人のすさまじさを感じました。
この4人について語るということはJ-POPについて語ることであって、J-POPを語る際にはこの4人について語ればそれでいい。そういうすごさです。

この人、どんどん本書いてほしいですね。この人にしか語れないことがもっともっとありそう。


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