はじまりのうた

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原題:Begin Again
2013年公開
監督
ジョン・カーニー(「シング・ストリート 未来への歌」)
出演
キーラ・ナイトレイ(「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」「プライドと偏見」)
マーク・ラファロ(「グランド・イリュージョン」「スポットライト 世紀のスクープ」)
ヘンリー・スタインフェルド(「トゥルー・グリット」)
アダム・レヴィーン(Maroon 5
ほか
★★★★☆

どこからでも始められる

曲がよいと音楽映画はよい。

<あらすじ>
ミュージシャンの恋人デイヴと共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダンにアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。


今年公開された「シング・ストリート 未来への歌」が素晴らしかったジョン・カーニー監督の2013年の作品。

これもよかったですねぇ。典型的な「負け犬たちのONCE AGAIN映画」です。
終わり方も含めかなり教科書的というか、正統派すぎるきらいはありますが、素直に見れば素直に感動できるいい映画だと思います。
個人的にはもう「シング・ストリート」で死ぬほどやられてるのでそれ以上ではなかったな、という点で大好き!とはなりませんでしたが。

「シング・ストリート」のレビューの中で「音楽が立ち上がる瞬間の魔法が描かれている」という内容を書いたのですが、この映画でもその瞬間が描かれています。
それはまさに一番最初のシークエンス。
キーラ・ナイトレイ演じるグレタがある歌を歌う同じシーンが3度流れるんですが、
①ド頭(観客は何も知らない)
②ダンの一日を見てからもう一度
③グレタの置かれた状況を見てからもう一度
と、その曲がうたわれた文脈が徐々に明らかになっていくという手法が鮮やか。

そして何よりドキッとさせられるのが、ダン(プロデューサー)が頭の中で聞こえているアレンジが映像化される瞬間。
透明人間が楽器を弾いているように楽器が勝手になりだすというヴィジュアルもそうだし、曲が持っているポテンシャルがどんどん引き出されていく様に感動しました。

後半のアルバムのレコーディングのシーンもそうだし、ダンとグレタが2股のイヤフォンをつけて夜のNYを散歩するシーンもそうなんだけど、まさに劇中で語られているように「音楽一つで後継に意味が生まれる」ような音楽の魔法が素晴らしく上手に映像に落とし込まれていてそれはそれはサイコーなんだな。

笑えるところも多くてよかったです。
グレタの大学時代の同級生の太っちょ、彼がサイコーでしたね。「おいしくなあれ」って小太りが言ってたらそら面白いわ。
ダンの旧友のラッパーも(すこしステレオタイプすぎるきらいもありますが)愉快でしたね。

そして音楽をやっている人たちの感じが(少なくとも僕が参加したカナダツアーで肌で感じたのと比べて)すごくリアルで良かったと思いました。

マーク・ラファロのだめおやじっぷりもよかったですね。ちゃんと身なりを整えたらキマるあたりも最高でした。

最後に向けてみんなが幸せになっていくさまが分かりやすくよかったです。
優れた音楽映画であることは間違いないです!


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