大崎善生編 『棋士という人生 傑作将棋アンソロジー』

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新潮社、371ページ
★★★★☆

駒と盤でしのぎを削り合う「アツい」世界

真っ青に燃え盛る炎のよう。

<内容紹介>
吹けば飛ぶような駒に人生を賭けた者たち。日々盤面に向かう彼らは何を追い求めるのか。大山康晴、升田幸三、中原誠ら往年の大棋士たちの横顔、才能空しく脚光を浴びずに消えた悲運の棋士の肖像、孤独に戦い続ける若手棋士の苦悩……作家、記者、そして棋士自身が綴った文章の中から二十余の名品を精選。将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを写し出すアンソロジー。

この夏に自動車学校のロビーにあった「3月のライオン」を読んでから、将棋の世界に興味を持ち始めまして。読んでみましたこの本。
将棋はお父さんに習ってやったことは何度もあるのですが、一度も勝ち星を上げたことはございません。「詰む」という行為が僕の頭脳のキャパシティでは理解不能なので。今でもそうです。

この短編アンソロジーに出てくる人間は「天才」ばかりです。小学生にして○○名人を破り、○○歳で鳴り物入りで奨励会入り、などなど驚くべきエピソードを持った棋士ばかり。
でも、将棋の世界ではそんな人間がゴロゴロいるわけです。というか、そういう「選ばれた」人間しかいないといってもいい。
こういう、完全に自分の理解の範疇を超えた世界を覗き見るのってすごく楽しいですよね。
そういう楽しみがよくわからないという人でもこの本を読めば僕の言ってる意味が解るはず。

そんな人知の範疇を超えた世界で繰り広げられた様々な人間模様だったり、名勝負だったり。そんなエピソードがこの本の中にはぎっしり詰まっていて、そのどれもが一つ一つまぶしいことこの上ない。
見た目としてのイメージ「静謐」と実は「アツい」中身のギャップにやられること間違いなし。
この人が書いた「聖の青春」、映画まだ見れるかなあ。



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