高野政所『前科おじさん』

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スモール出版、232ページ
★★★☆☆

留置所の中ってこうなってんだあぁ!!

入らないようにしよーっと。

<内容紹介>
“声だけで信頼できる男”と呼ばれながら、結果的に多くの信頼を裏切ることになってしまった高野政所。留置場で罪の重さを痛感しながらも、ついつい出逢ってしまうおもしろおじさんやトホホな出来事。苦悩と哲学、脱力と爆笑、そしてDJ復帰の道のりまでを赤裸々に綴った初エッセイ集。盟友・漫画家ジェントルメン中村によるコミック「実録・渋谷警察署内留置場第八居室 ボスと呼ばれた男!!」、敬愛する映画ライター&デザイナーの高橋ヨシキとの対談も収録!

この人の音楽活動のことについては申し訳ないのですがなにも存じ上げないのですが。
タマフルのオープニングで彼の逮捕について触れていたことくらいは覚えているのですが、出演されている回は僕がまだ聴き始める前の話でして。

いやー、前半の留置所体験談はべらぼうに面白かったですね。
実際につかまってから留置所で過ごす最初の夜、その段取りをひたすらドキュメンタリータッチで描く。感情を抜きにして。
そこから彼独特のユーモアあふれる筆致で留置所内の生活が描かれるんですが、それがそれが凄惨。
「クサい飯」事情なんかはこれまで全く知らなかったことばっかりだったので面白く読みました。「カンチリ」「自弁」「トメ服」などなど一度入らなければわからないだろう専門用語の話も面白かった。意味を知りたくなった人はぜひ読んでね。

でも後半の出所後の手記みたいなものははっきり言って蛇足だったかな~。
半分くらいはもう「前科」とか関係なくなってるからね。ただの「書きたいこと、考えたこと」になってますから。

ジェントルメン中村による漫画と、高橋ヨシキとの対談はすごく面白かったです。

日本という国で法律を破ることのリスクを身をもって(変な言い方ですが)伝えてくれた高野政所に大きな拍手を。
みなさんも法律は破らないようにしましょうね。


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