BJ The Chicago Kid / In My Mind

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2nd、2016年、アメリカ
R&B



「歌の力」。個人的にはあまり好きではない言い回しだ。歌が人間に与える力なんてみんなが思ってるほど大きくないし、あったとしても「聴くのが楽しい」くらいのものでそれが生きる力だったり困難を乗り越える力になるなんて思ってはいない。
でも、「歌声」や「メロディ」といった要素が音楽そのものに与える魅力としての「歌の力」というものは信じている。

その点で、このシンガーソングライターが持っている「歌の力」には心底感動させられた。
いい歌を、いい声の人が歌い上げる。それだけで音楽というものは素晴らしい芸術になるという至極当たり前のことを、このBJ The Chicago Kidはやってのけている。
ピアノとストリングスだけで聞かせるようなバラードもありながら陳腐さや物足りなさを一切感じさせない歌いっぷりには「本物」の二文字がチラついて見える。

そして生演奏からトラップまで幅広いバックトラックやChance The RapperKendrick Lamarなどなど豪華なゲスト参加陣も彼の歌声について行けるほどのクオリティを兼ね備えていて、このアルバムをまぎれもない名盤へと押し上げている。
はっきりいってしまうが、ここまでやられたら日本人がこのクオリティのものを作り上げるのは無理なんじゃないかという気すらしてくる。日本でR&Bが完成するのはまだまだ遠いのではないか。

去年のうちに聞いていたら間違いなくベスト20に入れていたくらいの素晴らしいアルバムです。





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