Emperor / Anthem to the Welkin at Dusk

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2nd、1997年、ノルウェー
ブラック・メタル / シンフォニック・ブラック・メタル



ついにパンドラの箱を開けてしまった。メタルとの出会いはもう10年前。それでもずっとずっと聴いてこなかったジャンル、ブラック・メタルについに出会ってしまった。

決して聞かず嫌いではなくって、ずっとずっと聴きたいとは思っていたのですが、何しろ何から聞いていいのかわからず状態でずっとここまで放置してきました。
でもこんかい1997年というテーマでランダムに聴いてきた結果ついにこのアルバム、このバンドを引き当ててしまいました。

Emperor。去年ソロ作「Arktis.」をレビューし、年間ベストでも堂々の6位にランクインしたイーサーンが所属しているバンドです。
デビュー作「In the Nightside Eclipse」がリリースされたのは1994年ですが、その後イーサーン以外のメンバーがなんと殺人や放火などの罪で全員投獄。イーサーンが他のメンバーを集めて作られたのがこの2枚目ですが、これを最高傑作とする向きが結構多いみたいです。

ですから、僕は初めてのブラック・メタルでいきなり大名盤を聴いたことになるわけで。
確かにブラックメタルの特徴である激速ブラストビート、目まぐるしいトレロモリフ、甲高いスクリームによって(というかこれらのみで)構成された非常にアグレッシヴなサウンドになっています。

僕はまだこのジャンルについてのリテラシーが全くと言っていいほどないので、ここからは僕がこのアルバムから感じた「ブラック・メタル」というジャンル自体の魅力について少し書きたいと思います。
この音楽は間違いなく「残虐・暗黒・凄惨」という部分にだけ焦点を絞り、それを極限まで最大化した音楽だと思います。
でも、不思議なことに、この音楽は聴いていて「美」という描写が当てはまるのではないかという瞬間がいくつもあります。これはとても逆説的で面白い現象です。
「悪魔」を描いているはずなのに、なぜか「神々しい」。この逆転現象こそがこの音楽の魅力であり、この「価値の逆転」というのはどんな芸術のフォームにも当てはまるものです。
もっと激しいものを、もっと狂ったものを。それを突き詰めたブラック・メタルはある意味ヘヴィメタルの極限ともいうべきスタイルであって、今なお大きな支持を集めているのもうなずける話です。

このブラック・メタルというジャンルがこれまでたどってきた歴史、そして今現在に俄然興味がわいてきました。
そしてちゃんと勉強してリテラシーが身についたころにこの作品を聴けば、今の何倍もの感銘を受けることでしょう。
でも、今現在でも衝撃だけはかなり食らいました。音楽にこれまでにない衝撃を求めている人はぜひどうぞ。




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