電気グルーヴ / A

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7th、1997年、日本
テクノポップ / ニュー・ウェイヴ / ハウス / エレクトロニカ



<アルバム紹介>
1989年に結成されたテクノユニットによる7枚目のアルバム。シングル"Shangri-La"のヒットにより、彼らのキャリアの中で一番のセールスを記録したアルバムである。彼らならではのふり幅で聴き手を翻弄しつつ、ひたすらに上質なテクノミュージックだけを浴びせ続けてくれる65分間である。



先日紹介したギターウルフの「猿惑星」(1997年)に続いて川崎大助「日本のロック名盤ベスト100」で取り上げられている作品。72位にランクインしている。例によって同著から引用する。

九〇年のインディー・デビューからずっと、電気グルーヴはある意味での成功はおさめていた。熱心なファンはいた。才気あふれる彼らの発言や行動はメディア上で注目されてもいた。あるいは石野卓球の、テクノやエレクトロニカ音楽への純粋にして一徹なこだわりへの信奉者も少なくはなかった。ただ「ポピュラー・ヒット」だけがなかった。そこを狙って、見事な成功を得たのが本作だった。しかも「それまで培ってきた」美点をただのひとつも失わず。

そして例によって電気グルーヴを聴くのは初めて。だからほかの作品との比較はできまちぇーん。

とにかくいろんな曲が入った作品だな、というのが第一印象。”Shangri-La”のような優しい曲もあれば、"VOLCANIC DRUMBEATS"のような激しさの一点張りのような曲もある。
歌詞はキテレツ。音像もバラバラ。でも決して冗長なつくりではなくて、本当にさすがとしか言いようのない、一つのDJプレイのような圧倒的な構成力によってこのアルバムは名盤たり得ているのだと思う。
この「DJプレイのよう」というのがすごい。一つのアーティストのアルバムとは思えないような構成なのだけれど、全体を見ると見事に切れ目なく最初から最後まで聴かせるつくりになっている。これが日本が世界に誇るスーパーDJ、石野卓球の力なのか。恐れ入った。

最後の曲の"ループ ゾンビ"が端的に伝えるように、このアーティスト、ひいてはテクノ音楽というジャンル全体が「ループ」の音楽だ。
ただひたすらに反復されるフレーズを使って、どのように遊ぶか。どのように人を踊らせるか。そういう音楽である。
それを考えるうえでもうこれ以上ないくらい、もう全員がお手本にしてもいいんじゃないかとも思えるような曲が"パラシュート"である。
アルバムの構成もそうだけど、この曲の構成も素晴らしい。ずっとこれが続けばいいのに、という絶対的な多幸感があふれている一曲だ。
“夏猫”もひたすら続く曲だけども、聴いてるうちにテンションの上昇が止まらないことに気がつく。まさに「トランス」状態である。

僕は深夜3時にこのアルバムを聴き始めてほとんど死にそうになってしまった。テンションとボルテージの上昇が止まらないのだ。寝れなくなるから絶対にやめた方がいい。


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