ジョージ・オーウェル『一九八四年』

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早川書房、511ページ

<本について>
<ビッグ・ブラザー>率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は以前より完璧な服従を強いる体制に不満を抱いていた。あるとき、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが・・・。二十世紀文学の最高傑作が新訳版で登場!


クソひっさしぶりに小説読んだ。いぇーい。
よくよくありがちなディストピアもののSFでございます。でもやっぱ名作と言われているだけあってめちゃくちゃ面白い。というか名作ばかり読んでるから面白くない本にあまりであったことないんだけど。笑

一応言語学を勉強する大学に通っている身なので、<ニュースピーク>と呼ばれる言語とそれが目指すものはすごく読んでて面白かったです。
<ニュースピーク>は単語の数を減らして、さらに党の考えとは違う<異端>の考えに関連する語を完全に削除することによってもはや異端の思考をすることを不可能にしてしまおうという、サピア=ウォーフの仮説を地でいくようなアプローチで興味深い。

でもやっぱりSFとしての醍醐味は細部へのこだわりですよね。ディテール。
ホントに党の人間が言ってることはトンデモなんだけど、ちゃんと整合性が「あるように見える」というね。この「あるように見える」っていうのがSFなんですよ。わかってますわオーウェルさん。あざす。
これほどまでに絶望的な社会が圧倒的なリアリティとクオリティをもって立ち上がるものだから、怖い怖い。

映画化もされているらしいんですが、そんなに聞いたことがないということはまだ見なくてもいいんでしょう。
『動物農場』も読んでみたいよー。


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