輪入道 / 左回りの時計

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2nd、2017年、日本
ヒップ・ホップ



<アルバムについて>(YouTubeの概要欄から)
輪入道、第2章開幕。ロングセラーとなっている1st Album「片割れ」リリースから3年の間、 常にヘッズ達の話題の中心で、 様々なバトルのタイトルを奪いまくり、 お茶の間にまで殴り込みをかけてきた「平成の異端児」 こと輪入道が遂に待望の新作を完成させる。猟奇的で危なっかしくも何処か儚げで哀愁を漂わせる、 シーンで唯一無二の存在である輪入道にしか描けない12の物語が 収められる。


KOK決勝で当たった二人、その音源の違いと共通点とは
GADOROがKOK優勝直後という素晴らしいタイミングでデビューアルバム「四畳半」をリリースした約1か月後、彼と熱戦を広げたこの輪入道も2枚目のアルバムをリリースした。
「左回りの時計」というタイトル通り、自身の過去を振り返るリリックが多いのが印象的。
これほどまでにハードな環境で生きてきたアウトローが日本のお茶の間で居場所を確保しているというのがいかにも逆説的で面白い。
でも彼のまっすぐな人間性が評価されてのことなのだろうなあ。だからこそリリックには嘘ひとつないのだろう。

「底辺から這い上がる」というテーマ、脚韻へのこだわり、文字を詰め込むようなフロウ、GADOROと輪入道には似通った点が多い。実際にお互いはお互いをリスペクトしているような気がする。あまり人とコンタクトを取らないGADOROがTwitterで言及したりしてましたからね。
KOKという舞台では勝ち負けがついたが、ラッパーとしてどっちが上かと聞かれればそこには答えなどないような気がする。

この二人の違いを挙げるとすれば、それは人とのつながりを求めているかどうか。
輪入道が"my friend"で地元の友達愛をうたい、"徳之島"で第2の故郷とそこの人々に対する愛をラップするのに対し、GADOROはそういうものを拒み、奥へ奥へ自分の殻へ閉じこもるイメージだ。
人としてどっちがいいかは一目瞭然だが、ラッパーとしてはどっちのカッコよさもあるから何とも言えない。
でも「媚びは売らない」というスタンスは一貫してる。そこが一番の共通点かもしれない。

まあこの二人を比べることにはたして意味があるのかと問われれば「ない」と答えるしかない(物事の比較というのはたいてい無意味だ)が、でもこうリリースタイミングが偶然重なれば比べたくなってしまうのが性。
バトルでの勝敗を観客が決めたのと同じで、どっちが好きかを決めるのもまたリスナーだ。


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