Wu-Tang Clan / Enter The Wu-Tang (36 Chambers)

EntertheWu-Tang.jpg
1st、1993年、アメリカ・ニューヨーク
ヒップ・ホップ

"C.R.E.A.M."


<アルバムについて>(「文化系のためのヒップホップ入門」より)
映画『少林寺武者房』(Shaolin and Wu Tang, 1984)にインスパイアされたニューヨーク市スタッテン島出身のグループのデビュー・アルバム。9人の主要メンバーの中には実際にカンフーや気功の修行に励むものもいる。地元を「少林」とよび、カンフー映画のサントラから派手にサンプリングするなど、ヒップ・ホップに脈々と受け継がれるアフロ=アジア的想像力が遺憾なく発揮された作品。邦題「燃えよウータン」。
AllMusic(ライター):10/10
AllMusic(リスナー):10/10
Rolling Stone:4/5

突如現れた9人組の「現象」
「未知なもの」「めちゃくちゃなもの」。時に人々はそれに熱狂する。そしてこう呼ぶ、「現象」と。
その意味ではこのWu-Tang Clanという9人組のヒップ・ホップ・クルーは間違いなく「現象」であった。らしい。
日本でもこのころ大人数アンダーグラウンドクルー(NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDMICROPHONE PAGERなど)が跋扈した。彼らが全世界に与えた影響は絶大なのだ。
最近でもまたKANDYTOWNBAD HOPなど、大人数クルーが注目集めている。今でも彼らの教えは脈々と受け継がれているのだ。とくにKANDYTOWNは各MCが続々とソロアルバムを発表してたりと非常にWu-Tangっぽい。

各MCのキャラの立ち方がいい。"Protect Ya Neck"という曲では9人のメンバーのうち7人(あとの2人は制作時に収監されていたため多く参加できず)が登場するのでMC達を把握するには最適の1曲。めちゃかっこいいしな。

いちいち名前がかっこいいんだよなあ。
RZA、GZA、Ol' Dirty Bastard、Ghostface Killa、Inspectah Deck、U-God、Raekwon the Chef・・・かっこよすぎる。ある種の「アメコミ感」があるよね。
ただのクルーの集まりじゃなくて、そこにキャラと絶妙なミステリアスさを残したRZAのプロデュース力は称賛に値する。

全員が全員スキルを持ったMCで、ひたすらかっこいいラップがリレー形式で矢継ぎ早にどんどん出てくるからもう目が回る回る。
"Da Mystery of Chessboxin'"はその好例で、とくにOl' Dirty Bastardのバースがイカレまくっててキレキレ。


音がかっこいい。ヒップ・ホップを聴かない人なら「なにこのモコモコした汚い音は」と思うかもしれないが、このアンバランスさこそ最高にかっこいいというのがヒップ・ホップ。
なぜならこれは音楽ではなくて、独創性と想像力を競うコンペティションであり、文化であり、現象だからだ。



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