Hurray for the Riff Raff / The Navigator

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6th、2017年、アメリカ/ニュー・オーリンズ
フォーク / アメリカーナ

"Hungry Ghost"


<アルバムについて>
アリンダ・リー・セガーラという女性シンガー/バンジョー奏者が中心となって活動しているニュー・オーリンズ出身のバンドの通算6枚目(らしい)のアルバム。
AllMusic(ライター):8/10
AllMusic(リスナー):9/10
Pitchfork:8.1/10

トランプ政権の文脈から浮き上がり、立ち上がる
ニューヨークで育ったプエルトリコ人を「ニューヨリカン」と呼ぶそうです。このバンドのフロントウーマンであるアリンダはそんなニューヨリカンの一人だそう。
トランプが大統領になり、多様性が激化する現実とは真逆を向いている国、アメリカで彼女が歌う意味。そして「アメリカーナ」というジャンルの成り立ちについて、『文化系のためのヒップホップ入門』の著者でもある長谷川町蔵さんがものすごくいい記事を書いています。


う~ん。当然ながら素人の私が何を付け足すこともない、これを読めば彼女たちの音楽はもちろん、このジャンルの政治的位置からなにまですべてすべてわかってしまう。すべてが腑におちた。

でもそんなことを切り離して考えても、音楽的な強さだけでも、このアルバムは強烈な印象を我々に残してくれます。
まるでパンクバンドのようなキモの据わった声で歌い上げるアリンダの声が一瞬にして心をわしづかみにする。
オーガニックなパーカッションのサウンドが気持ちいいし、何よりメロディがいいんだよな。フォークらしい素朴なメロディ。

個人的ハイライトはストリングスとパーカッションが絶妙なアンサンブルを奏でる"The Navigator"、"Settle"、「政治家は彼らを締め出すための壁を作るって言ってる、でも私は最後まで戦う」という真正面からのトランプ批判の歌詞も素晴らしい"Rican Beach"。
そして最後に、どんなことがあっても前へ進めとプエルトリコのことばを交えてピアノのみの演奏とともに歌い上げられる”Pa'Lante”がとどめを刺してくれます。

2017年という時代性が生んだ、素晴らしい音楽作品が爆誕しております。今年、今月、今日聴かないでおくわけにはいきませんよ。急げ!!
今年のベストアルバム候補。


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