V.A. / 加山雄三の新世界

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リミックスアルバム、2017年、日本
ポップ / ヒップ・ホップ

"お嫁においで2015" / PUNPEE


<アルバムについて>
2015年のPUNPEEによるリミックスがきっかけとなり、加山雄三の生誕80年を記念して8曲入りリミックスアルバムが登場。PUNPEE、ももいろクローバーZサイプレス上野とロベルト吉野KAKATOスチャダラパーRHYMESTER水曜日のカンパネラなど錚々たるメンツが参加し、彼の音楽に新たな息吹を吹き込む8つの試みがここに収録されている。


みんなちがって、みんないい。
PUNPEEのこの楽曲は発表された当時から知っていて、「いいもの作るよな~いい発想してるな~」とにんまりしていたところに、なんと同じ手法でアルバムが作られると聞いてびっくり。
しかも参加アーティストがすごい。完全にヒップ・ホップ畑の人選だし、豪華。みんなPUNPEEのやつ聴いて「うわーやられたー」とか言ってやりたくてうずうずしてたんじゃないですかね。笑

向こうでも昔のソウルミュージックをサンプリングするのは当たり前のことなわけで、むしろ今まで彼に(というか日本の歌謡曲全般に)表立った関心が向けられていなかったのが不思議なくらい。
あれ、僕が知らないだけですか。ごめんなさいね。
K DUB SHINEの最新作「新日本人」では小柳ルミ子がサンプリングされていましたね。あれかっこよかったなあ。

1曲ずつ紹介していきたいと思います。

”お嫁においで” by PUNPEE
このアルバムの構想の元になった1曲。文句なしの名曲でござい。絶妙なポップさを残しているのが何ともPUNPEEらしい。
アルバムバージョンはまた新しく音が重ねられてる気がします。
あ、5/20のDiagonal行きます。新曲聴けるのたのしみすぎるぞ。今年アルバム出してくれよPUNPEE。
ちなみにこの曲はカラオケで歌えるのでプロポーズしたい人にお勧めです。

”蒼い星くず” by ももいろクローバーZ×サイプレス上野とロベルト吉野
原曲を聴いた時に、「あ、これはももクロと相性がよさそうだ」と思った次第。
のっけから「泣いているって決めつけ良くない」というだめだしには笑っちゃいました。彼女たちらしい勢いと元気さいっぱいのラップが心地いいですね。3連符をおしゃれに落とし込んだフロウも印象的、間の使い方もいいしね。さすがサ上さんですわ。
ロ吉のスクラッチもめちゃかっこいいぞ。

"夜空の星" by KAKATO×川辺ヒロシ
NHKの「デザインあ」にて放送された「めでたい」で見せてくれたKAKATOによる「社会科ラップ」がここでも炸裂。もはやお家芸と言ってもいいかもしれません。二人ともフロウがとにかく聞いてて気持ちいいぞ。
環ROYは5月にアルバムが出るので楽しみに待ちましょう。

”ブラック・サンド・ビーチ ~エレキだんじり~” by スチャダラパー
原曲はサーフロックのインストなのですが、それをスチャダラ流ヒップ・ホップに。RHYMESTERの"サマー・アンセム"を思い出すようなトラックの雰囲気。
随所に挿入されてるドラムのフィルインがめちゃくちゃかっこいい。いろんな音が一つのフィルインに詰め込まれているという作りこみがすごい。
元がインスト曲ということを意識したのかラップパートが少なめなのが印象的。

”旅人よ” by RHYMESTER
でました~ライムス。彼らはこういう外仕事が大好きですからね。最近ではスキマスイッチのリプロュースアルバムにも参加してたり、昔は忌野清志郎と曲作ったりしてましたからね。お手の物ですね。相変わらずのカッコよさ。このグループは「らしさ」を出すのが非常にうまい。
最新シングル「奥の細道」も発表されて、そろそろアルバムかな・・・?楽しみ。

”夕陽は赤く” by RITTO×ALTZ
このメンツで一組だけ浮いてるとしたらこの人たちじゃないでしょうか。でも錚々たるメンツに埋もれることなくRITTOらしいラップで聴かせてくれます。
RITTOのラップすごく好きです。ずしんと心に響いてくるような声とフロウ。とても正直な感じがするんですよね。このアルバムで彼を初めて知る人にもちゃんと刺さるのではないでしょうか。もっと評価されろ!RITTO!

”海 その愛” by 水曜日のカンパネラ
またまた面白おかしいラップで楽しませてくれるのかと思ったらまさかのド直球歌モノカバー。でもアレンジはガッツリ変わってて、1番はアカペラ。2番からはいるトラックもめちゃくちゃかっこいいけど、ラップはなし。
この意表の付き方に完全にやられました。うそだろー!おーい!っていう。一番ハードルを越えてきたのがこの曲かもしれません。うまいなあ。またやられちゃったよ。

”君といつまでも” by ECD×DJ Mitsu The Beats
最後を飾るこの曲。もうね、名曲ですよ。はい。
「音楽とずっと一緒にいたい」という願いは、がんを克服したECDの口から発せられると実に尊い。彼のたどたどしくもエモーショナルなラップがDJ Mitsu The Beatsによる素晴らしいトラックの上で映える映える。
そして忘れちゃいけないのが「恋人」を「音楽」に読み替えるという行為のヒップ・ホップさ。さすがECDです。そして最後のオチもひと「つねり」あっていい。
とにかく聞いて。ねえ、聴いてよ。


今年はこういうトリビュートアルバムが結構出てるイメージです。たまたま自分がアンテナ貼ってる界隈で多いだけなのかもしれませんが。ASIAN KUNG-HU GENERATIONのトリビュートもきこーっと。

とにかくこの加山雄三の新世界、さいこーの出来でした!



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