憂歌団 / "生聞"59分!

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ライブアルバム、1977年、日本
ブルース / フォーク

"パチンコ~ランラン・ブルース"


<アルバムについて>(『日本のロック名盤ベスト100』より)
熱く沸騰していた七〇年代の関西ブルース・シーンから颯爽と登場してきたのが憂歌団だった。彼らの最大の特徴は、その色気にある。本場のブルース音楽を、その奏法からサウンド、もちろんその魂の部分まで踏み込んで学習し、体得するために切磋琢磨する―という求道者的側面と同時に、きわめて「親しみやすい」日本語の歌を作り出す能力が彼らにはあった。(中略)そんな彼らのステージの熱気がそのまま記録されている名盤が本作だ。(同書ランキング22/100位)


大阪はブルースの聖地
大阪という土壌とブルースの親和性に気がつけなかった。気がつけずにいた。
でもあの独特に人情的な情緒は確かにブルースとよく合う。東京がニューヨークでソウルなら、大阪はミシシッピでブルース。すげえピンとくる。なるほどなあ。目から鱗。

一聴してまず感じるのはギターの内田勘太郎のプレイの凄み。1曲目の"マディ・ジャンプス・ワン"はインストなんですが、そこでのギターの躍動感たるや。ブルースの魂がそこにある、と言ってもいいくらいの熱演。
スライドギターの気持ちいい音色。お酒とたばこがよく似合う。程よい酩酊感がこのバンドの音楽を彩っている。上で述べられているように「色気」と言い換えてもいい。

面白いのが、"シカゴ・バウンド"という曲。
おそらく日本から一歩も出たことないようなとっぽい若者(しゃべりとかからの想像です、間違ってたらごめんなさい)が、「貴社に乗って、メンフィスに帰ろうかな」と歌う。それでいて歌に説得力がある。それは、このバンドがブルースという音楽をそれだけ理解して、実践していたことの何よりの証拠である。
例えば[Alexandros]のようなバンドが海外の地名をいきなり出してきても一ミリも説得力ないだろうな。その辺の差よね。

最高なのが"パチンコ~ランラン・ブルース"。
上の"シカゴ・バウンド"との対比で考えれば、日本語でオリジナルのブルースを歌うとなれば、それはパチンコの歌になるのだ。
日本の労働者のリアルとはそういうこと。サイコーのうた。
曲中の「アレっ・・・」もご愛嬌。
"おそうじオバチャン"(発禁ソング)もその一つ。日本の労働者のリアルをきちんと歌っている。こちらも名曲だ。


加山雄三の"君といつまでも"のカバーも絶品。いい曲はいいね!!

邦楽の旧譜は久々でしたが、やっぱり聴くべき邦楽ってたくさん残されてる。


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