Joey Badda$$ / All-AmeriKKKan Badda$$

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2nd、2017年、アメリカ・ブルックリン
ヒップ・ホップ

"Devastated"


<アルバムについて>
ニューヨーク出身のラッパーが放つ2ndアルバム。かなり政治的な問題に切り込んだリリックを、最新のトレンドとは一線を画した爽快なトラックに載せてラップする。
AllMusic(ライター):8/10
AllMusic(リスナー):9/10
Pitchfork:6.4/10


まだまだ戦いは終わらない
最近はとにかくポリティカルなラッパーが持てはやされていて、それはアメリカ国内の情勢の影響もあるんでしょうが『ラップは何を映しているのか』などそれに冷ややかな視線を向ける言説にも目を通すうちにいささか自分の中の好みも揺らぎつつあるところなんですけど。
でも結局こういうラッパーが好きだな、と自信を取り戻すきっかけにもなったこのアルバム。

未だにラッパーがオートチューンをかけて歌うようなスタイルに抵抗のある日本のファンたち(僕への自戒を含めての表現です)にも十分アピールするような内容です。
90年代の雰囲気を漂わせるトラックはどれもウルトラクールだし、トラップばっかりのとは違ってアルバムに幅が出るよね。
彼のラップスタイルはIce Cubeとの比較でもよく語られるようで、この作品自体もあの時代のギャングスタラップを思わせるような雰囲気がどこか漂っています。
ラップが聴いててとにかく気持ちいい。あのKendrick Lamarと比べても遜色のないレベルの才能だと思います。
そして何よりも耳を惹いたのがフックなどで聴かれるメロディセンスの良さ。それがこのアルバムの奥行きを一段も二段も引き上げているように聞こえます。良いラッパーだ。

ラップの内容はこの曲を聴いていただければよくわかるはず。

歌詞も英語全然できない人でも見たらなんとなくわかるレベルでわかりやすいのでここでいちいち書きません。
良くも悪くもありきたりなテーマの曲たちがずらっと並んでますが、これはこの戦いがいつまでも終わらないことの証。困ったものだなあ。

今年の洋モノヒップ・ホップの中では一番「日本語ラップファン」にお勧めしたい一枚です。
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