MONYPETZJNKMN / 磊

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1st、2017年、日本
ヒップ・ホップ

"Up In Smoke"


<アルバムについて>
年齢、出身、国籍が異なる、ラッパー、DJ、デザイナーなどで構成されるヒップホップクルー  YENTOWN。本作はその顔役として知られる MonyHorse、PETZ、JNKMN からなる MONYPETZJNKMN による初のフルアルバム。個性の異なる3人のタイトなラップが絡み合うマイクリレーとアブストラクトなトラックが生み出す、酩酊感にも似た不思議なグルーヴが、聴く者の頭をじわじわと侵食するような刺激的な仕上がりだ。


謎が謎を呼び、発見が発見を呼ぶ
タイプライター&YMGのアルバムにも参加していたので初聴きではないけども、そもそもYENTOWNというクルーのこともよくわかってないし、いまだにどの声が誰なのかも自信がない。
 
でも3人のうち2人が青森県出身ということで何か親近感のようなものを感じた。あまりそこを強く押し出しているようには感じないけども。
青森生まれのラッパーは実は結構いて、KREVAもそうだし、ハハノシキュウ、遡れば吉幾三というレジェンドだっている。笑
 
どこまでも最新のモードの上で、気だるそうなフロウでゆったりと言葉を紡いで行くスタイルの3人。
それぞれに全く違う魅力があるクルーも聞いてて楽しいけど、この3人組はむしろそうではなく、恐ろしいくらいの親和性を持ってラップをしている。3人の区別がなかなかつきにくいのもそういうところから。
「別にスキルを高め合っていこうとかそういう考えはない」とblackfilesのインタビューでもきっぱり言っていたし、別にスキルで上がっていこうとは思ってないみたい。
それでもビートを乗りこなす力量が全然なかったらそれはラップミュージックとして成立しないわけで、最低限のスキルは持ち合わせている。
でもそれだけにとどまらないこの魅力はどこから生まれてくるのか、それを聴きながら探し求めて行くのが彼らの音楽を聴くという体験だと思う。
例えばライフスタイルを綴った自然体のリリックだったり、クールなトラックだったり、フロウだったり、メロディだったり、あるいは彼らのファッションかもしれない。 
でも彼らがシーンの中で飛び抜けた存在になりつつあるということは何らかのクールネスを彼らの中に見出す人たちがたくさんいるということに他ならない。

僕はどうかというと、どちらかというとこういうゆったりしたラップの乗せ方は好みではないのだけれど、アルバムの構成も乗りやすいし、何よりトラックのかっこよさにやられた。
移動中に繰り返し聞いてしまうようなお気に入りである。でもはっきり言ってリリックはそこまで聞いてない。笑
 
あくまで余談だが、コンビニの喫煙所でタバコを吸いながら聴くこのアルバムは最高である。音楽は時にこのような形で寄り添ってくれる。内定をもらえない僕は今日もスーツで都心に出向き、初めて寄るコンビニでタバコを吸い、MONYPETZJNKMNを聴いている。



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