メッセージ

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原題:Arrival
2017年、116分、アメリカ
監督
ドゥニ・ヴィルヌーヴ(「ボーダーライン」「プリズナーズ」)
出演
エイミー・アダムス(「ビッグ・アイズ」「アメリカン・ハッスル」)
ジェレミー・レナー(「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」)
フォレスト・ウィッテカー(「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」「DOPE/ドープ!」)
ほか



<映画について>
巨大な球体型宇宙船が、突如地球に降り立つ。世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。
Yahoo!映画:3.69/5
Filmarks:3.9/5
みんなのシネマレビュー:6.83/10
IMDb:8.0/10
Rotten Tomatoes:93%

言葉の持つ力
千野栄一『言語学のたのしみ』という本をだいぶ前に読んだんだけど、その中に「アンドロメダ星人との対話」という篇がある。
お話的にはこの映画とほぼ同じで、宇宙船が地球上に着陸して、人間は大騒ぎに。
三日たち、状況が膠着してきたころに、
「この頃になって、テレビ局はやっと言語学者の存在を思い出し、当時日本最高の一般言語学者ラ・コート教授をスタジオに招いた。」
と、教授がテレビの番組で解説をするというお話。この「やっと」というあたりに皮肉が込められているのが面白い。
この映画の中でも、主人公の相棒である科学者が「言語が文化の基盤だ?いやいや、化学でしょ」とせせら笑う出会いのシーンにもこういう視点があった。
このように言語学というのはなかなかマイナーな学問で、あまり一般的に知られているものではない。
だからこそ言語学者が主人公のSF映画があると耳にし、公開をずっと待ちわびていたのがこの映画。

非常に知的好奇心をくすぐられる、SFらしいSFで、満足満足。
未知の言語との遭遇、それを解き明かしていくミステリー要素を期待していたのですが、それの上を行く哲学的展開に思わずうなりました。よい、よい・・・
原作小説も読んでみたいくらいの勢い。

「コミュニケーション」を大事に描いているのが印象的。
科学者であるイアン(先ほど言語学者をバカにしていたやつ)が一番最初に宇宙船に乗り込むところが印象的。
あの科学至上主義のイアンが、最初にしたことは「宇宙船の表面をなでること」。結局彼もそこから始めるんですよね。

余談。宇宙人の名前を決める時に「アボットとコステロはどう?」というセリフが出てくるんだけど、これを一発で理解できた俺は教養がある。崇めよ。

このルーティンが面白いのでぜひ。日本の漫才にも通じるボケ&ツッコミスタイル。

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