サニーデイ・サービス / Popcorn Ballads

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11th、2017年、日本
ポップ・ロック

"青い戦車"


<アルバムについて>
2016年、日本の音楽シーンにおける重要作として熱く支持された「DANCE TO YOU」。あれからわずか10か月後に発表された、22曲入り配信限定アルバム。ミドルテンポのダンサブルなリズム、白昼夢のようなはかないムードは前作に通じているが、今作ではヒップホップやトラップ、ファンクのビートを多くの曲で取り入れ、よりフィジカルなグルーヴを紡ぎだす。エフェクト処理を施したヴォーカルが不安定に揺らぐ "クジラ" など野心的な試みも見られ、そのモチベーションとクオリティの高さに圧倒されるばかり。
<他ブログ記事>

寄り添う旋律とリズム
事前告知一切なし、そしてC.O.S.A x KID FRESINOの参加と話題性に事欠かなかったこのアルバム。ようやく聴くことができたので。

22曲85分という圧倒的なボリュームがいきなり立ちはだかるわけですけれども、ずいぶんタイプの違う曲が多くて、しかもそのどれもがクオリティが高い。
まるで優れたDJが作成したプレイリストを聴いているみたいで、このあたりの感覚が非常に「イマ」っぽいなと。
でも全体的に見た時にループっぽかったり、ファンク調のトラックがあったり、オートチューンもためらいなく使っていたり、ヒップ・ホップ/ブラックミュージックへの目くばせのようなものが感じられて(もともとどんなアーティストなのかを知らないですが)かなり好み。

人間だれしも音楽に寄り添ってもらう時間が必要であって、ぼくは特にそうなんだけれども、このアルバムは寄り添い相手として最高。
良質な音楽を聴けばそれだけで人生の幸せが増加する。簡単な話じゃない?

そして相変わらずC.O.S.AとKID FRESINOのスキルも切れ味もコンビネーションも最強。"街角のファンク"、サイコーの一曲。
昔PSGをフューチャリングしていたりと、おしゃれなヒップ・ホップがお好きなんですかね?

ミニマルなハウスのような"Summer Baby"もめちゃくちゃいい。

うだるような暑さの中に感じる「涼しさ」、その中にこそある夏を見つけたような感覚。今年の夏、ヘビロテしてしまうであろう一曲。

そして「ナイアガラサウンド」とか「ウォールオブサウンド」と形容されるスケール感のでかいシティ・ポップサウンドが「これ、名曲です」と言っているような山下達郎印の”花火”も素晴らしい曲。日本人なら誰でも好きな歌詞・メロディだと思うんだけどなあ。
ぼくが映画監督ならしゃらくさい青春映画作ってこれをエンディングテーマにするな。ファンタジーを交えた青春、その詩世界が胸キュンすぎて辛い。

ちょっとまどろんでしまうような昼下がりに、ゆったりドライブしたい夜に、ちょっと早く目が覚めてしまった朝に。寄り添うものがないときは、このアルバムを聴こう。


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