住野よる『君の膵臓を食べたい』

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双葉社、328ページ

<あらすじ>
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。読後、きっとこのタイトルに涙する。デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、75万部突破のベストセラー待望の文庫化!

かろうじて「余命もの」からずれている

映画を見ようと思ってその前の空き時間2時間で一気に読破。映画の感想とは別に本の感想をば。

いわゆる「余命もの」です。あまり好きなジャンルではない。だってじゃあこういう恋愛や感動できる話を伴わない早死にはじゃあ語る価値のないものなのか、というところが気に食わない。
でも『聲の形』のようにそういった障害をきっかけにもっと普遍的な物語を語っているお話はすごくいいと思いますよ。

でもこのお話は言ってしまえば『四月は君の嘘』の二番煎じと言われていいようなもので、中身は若干『聲の形』的なエッセンスが履いている程度。
文章も別にハッとさせられるようなところはありませんでした。はい。

この小説の魅力は根暗で卑屈な主人公とそれを振り回す余命が幾ばくも無い女の子の絶妙な会話劇にあったわけですが、それが映画だとひどいことになってました。
この小説の中では死をもろともしない彼女のブラックジョークとそれに対する主人公の切り返しがそこそこ楽しく読めたんですけどね。
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