ベイビードライバー

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原題:Baby Driver
2017年、113分、イギリス / アメリカ
監督
エドガー・ライト(『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』)
出演
アンセル・エルゴート(『きっと、星のせいじゃない。』)
ケヴィン・スペイシー(『L.A. コンフィデンシャル』『ユージュアル・サスペクツ』)
リリー・ジェームズ(『高慢と偏見とゾンビ』『シンデレラ』)
ジェイミー・フォックス(『Ray / レイ』『コラテラル』)
ジョン・ハム(『Mr.&Mrs.スパイ』『ミニオンズ』)
ほか

<皆さんの点数>
Yahoo!映画:4.23/5
Filmarks:4.2/5
IMDb:8.2/10
Rotten Tomatoes:94%

<僕の点数>
80点

クルマを大事にしないカーアクションもの、これを待っていたんだ!

『ワイルド・スピード』シリーズ、そして最近見た『ジョン・ウィック』。この二つには共通点があって、「あんなに大事にしてたクルマボコボコにするやん」というところが引っ掛かる点。
ワイスピなんかはわかりやすい(とくに初期)。あんなに大事にして、ステッカーまでバリバリに貼ったかっこいいクルマ、最後ボロボロになるんかい!!!とかね。
『ジョン・ウィック』でも、あんなに大事にしてたのに、せっかく取り返したのに、早速ぶつけまくるやん。とかね。クルマ好きなのにカー・フーをするなや。おい。

その点、この『ベイビー・ドライバー』では車をはなっから大事にする気持ちが一切ないのがすがすがしい。冒頭に出てくる赤いインプレッサ、この時点で「お、こいつクルマ好きじゃないな」というのが伺える。もし好きなら青一択のところ。
その後もただひたすらに車を乗り換えながらズッコンバッコンよろしく進むカーチェイス。これほどまでに心置きなくすがすがしいカーチェイスはなかなか見ることができないはず。
下手にチューンアップとかしない非マッスルな思考法も大好き。これはベイビーが耳につけているApple純正のイヤホンにも通じる部分かもしれません。与えられたもので最大限を引き出す、このイズムだけでもう好感度抜群。

そして音楽の使い方に関しては『ラ・ラ・ランド』をヨユーで超えてました。最近の流行りである「音ハメ予告編」ってあるじゃないですか、『スーサイド・スクワッド』とか『ジョン・ウィック チャプター2』とか。あれを本編できちんと計算ずくで仕上げてるって感じ。そりゃあがらんわけないでしょ。
音楽の使い方に関して言うと、最近の『怪盗グルーのミニオン大脱走』という映画ではただの懐古厨丸出しの「選曲どや顔」がひどかったわけですけど、やっぱりいい映画はいい。これとか『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とか、あとは『モテキ』とか。
最近の話題の「○○警察」の話にもつながってくるんですけど、やっぱり使うからには一定の知識と審美眼、そして何より敬意をもって使用するべきです。
既存の曲を使う上では、上に挙げた2作やこの映画のように、「主人公が作中で聴いている音楽」という使い方をするのが正解だと思いました。劇伴にすると選曲どや顔が強まるし冷める。そのへん『怪盗グルーの・・・』はもうクソ。意味わからんし。根に持つ男。
それにしてもサントラがApple Musicで聴けないのどうにかしてほしい。個々の曲はApple Music上にあるので自力でプレイリストを作ればいいんですけど。だからこそ余計になんで?って感じ。

これだけ楽しい映画なのになぜか主人公に闇を感じる・・・と思っていたら町山智浩さんの「映画ムダ話」で非常に細やかにわかりやすく解説があったので五臓六腑がストーンと落ちました。たった216円で買えるのでからあげクン我慢して聴いてください。

いやー、これほどの傑作の前に予告編が流れていた『スクランブル』、はたしてちゃんと面白いんでしょうか・・・。
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